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非澹泊無以明志。

段取り八分の仕事二分っと。

April 30,2025

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↑   by at 21:10

September 27,2020

● 生兵法は大怪我の基~フェンダージャパンJB62



記念すべき10本目のお話は「未完の大器」と呼んでいる1本です(笑)


10号機: Fender Japan Jazz Bass 62-75
Sherwood Green Metallic



製造年: 2006~2008年(ser. No. S021982)
入手年: 2009年
入手時状態: 中 古
定 価: 75000円
実買価格:34000円 ハードオフ
改造箇所(第一次): ストラップピン(購入時)ピックアップ(購入後)
    (第二次): サーキット、ポッド
    (第三次): お楽しみに!!


ハードオフという名の進化系質屋には
その品物の真価を理解していない店員が 時としてあり得ない価格で
売っていることがときどきあります
人は目の前にあるモノの値打ちをはかるとき どうしても
第一印象を頼りにしてしまいます

彼女は脚や背中に 前の男に付けられた いくつかの古傷を抱えて
それでもしゃんと背筋を伸ばして 私を待っていました


私にとって中古ベースの値打ちの判断はただひとつ
それはネックの状態です
これまでネックに泣かされてきたことは 過去ログをご覧ください
それ以外のことは 買ってからでもなんとかなる、というか
なんとかする

彼女を棚から降ろして手に取り 覗いてみました
ピッとしたしなやかな首筋です しかもフレット摩耗も上々
一緒に来ていた家内を呼んで 彼女がうちに来たいと言っていることを
恐山イタコの如く告げました 
ケースが無いので 梱包のプチプチに包んでもらい 一緒に帰りました





シリアルナンバーを見るに 最近のものでした
「Crafted in Japan」のマークから 神田商会(ダイナ楽器)時代の製造です
ストラップピンだけロック式のものに変更されていますが
その他はオリジナルのままです

カラーは Sherwood Green Metallic いい色です
私の中でこの色は U2のアダム・クレイトンのイメージが強いですが
彼のシグネイチャーは確かマッチングヘッドだったはず


さて。


彼女を見たときから わたくしの脳内にはすでに
二匹目のどじょうがおりました
それは...↓


bartolini 9ST L/S


過去ログにあるように PBで試して抜群に良かったバルトリーニ
今回もジャパンオリジナルPUから換装してやろうとすぐサウンドハウス殿へ

下馬評では "9S" がスタンダードとのことだったのですが 売り切れ。
代わりにあったのが この "9ST" です
何が違うのか? 後ろにくっつくTの意味はトーン?トレブリー?
色々調べましたが出てきませんでしたので よくわからないままに
在庫ありの9STを購入

L?S? これも初めは分からなかったのですが
(フロントとリアの長さなど 比べたことが無かったので)
手元に届いてじ~っと見ていたら これは理解できました

さて 交換完了。ついでにサーキットシールドも前回のPBのとき同様に
男気の極太線に変更し 復旧してアンプに繋いで鳴らしてみました


??あれ??


音が小さい
JPオリジナルPUよりも明らかに小さい

しか~も

オールフルテンなのにノイズが酷い
どちらかを下げるともっと酷い 弦を握っていても消えない

なんで?


ここから 生兵法が始まります
続きはまた次回。




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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 15:57 | comments(0)

May 10,2020

● リイシュー決定で即購入!=フェンダージャズミディアム=


今回は、usedコレクターのわたくしには珍しく、新品購入の話です

9号機:
 Fender Japan JB62M Vintage White
          32" medium scale



製造年: 2007年製(ser. No. T057466)

入手年: 2007年
入手時状態: 新 品
定 価: 76000円
実買価格: 60000円(送料込)池部楽器店オンライン
改造箇所: なし



スタジオでたまたまフェンダージャパンの新作カタログを見ていたら
目に飛び込んできたのが、ジャズミディアムのリイシュー決定でした

!!これは買わねば!!

その日のうちにネットで最安値店を調べ、家内に頭を下げて許可を得
手に入れることができました
記憶ではJB62Mのリイシュー販売は当初から期間限定だったと思います


過去のブログを見てもらえればわかりますが
これまでのベース所有ポリシーはあくまで中古購入です
しかしこれは新品です
何故なら、ずっと探していましたが良品が見つからなかったから
オリジナルはおそらく1980~90年代に発売されたものだったと思います

なので、これを手に取ってみるには千載一遇のチャンスだったのです


ではなぜ、わたくしがこれを使ってみたかったのか
それは紛れもなく、この御仁の影響に他なりません

 

ハルこと大木温之氏 バカロックの創始者

そんなに背が高くないのにえらく軽々とジャズべを振り回すなぁ、
と思ってましたが、ベースマガジンだったかで
彼の愛
器はジャパンのミディアムだということを知り
マスタングよりこっちのがかっこいい!と思っていたのです

材はアルダー/メイプル/ローズウッドのスタンダード
ボディもネックに合わせて、オリジナルよりも少し小さく
作られているのでバランスも悪くない
向こうから見てもミディアムだと気づかせない工夫です

スケールは32インチ
こうして比べてみると明らかに短いです

  


上のように床に立てると完全に1フレット分短いですが
ネックジョイント同士を揃えるとこんな感じ

 

指引き=ショートストラップだと さすがに左手周りが狭く感じますが
ミディアムスケールの真価は 大木氏くらい下げて構えると発揮されます
弾きやすく 
そのほうが見た目もかっちょいい!




 
 


付いてるものはいたってノーマル
サウンドに遜色はありません
テンションの関係でロングよりも弦がやや上下に振れますが
ズガンとピック弾きするのにそんな細かいことぁ関係ないぜ!


ミディアムスケールはどうしても女子供の持つものという
イメージはありますが、プレイアビリティを優先させるなら
小柄な人、指の短い人にとっては、その差は歴然です
特にローポジションのランニングフレーズなどは楽々

前々回の愛器紹介でもひょんなことから手に入れた
プレべのミディアム同様、パンク/ガレージ系ベーシストには
ステージ映え間違いなし!


現行販売はされておらず、現在は中古での販売のみですが
興味がある方は一度お試しください
ネットではブラックやサンバーストも見かけます





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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 17:09 | comments(0)

December 24,2018

● クリスマスにベース磨く。

高校の時に借りたまま卒業して返す機会を失った、アリアZZB deluxeを何故かクリスマスにピカールで磨いてみた。
その斬新なデザインに目が奪われがちだが、いい音する日本製。

 
 


 

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 21:31 | comments(0)

November 15,2018

● ひょんなことで手に入れた1本 ~ Squier Precision

前回のPBサンバースト・ネック交換<その2>で触れた
わらしべ長者的な1本の紹介です

8号機: Squier by Fender Precision 32" medium scale



製造年: 1984~1987年製(ser. No. E616208)
入手年: 2010年
入手時状態: 中 古
定 価: 不明(当時の相場で60000円台?)
実買価格: 25000円(送料込)シモクラセカンドハンズ
改造箇所: サーキット、ピックアップ


誤ってネックを折ってしまった、前述のサンバーストPB
何とかしたいと思い、純正ネックを買おうと思いましたが
ネックだけで4万もすると聞いて
ヘッドに入るあのロゴの値打ちがこのベースの全てであることを悟り
ギヴアップ

ならば、とオークションサイトで検索するも
相場はやはり同じで、ジャンク品ですら純正品のネックはいずれも高値取引

ならば、と今度は中古PBを丸ごと買ってネックだけ流用しようと
想いたち、探したのがこの1本



フェンダースクワイヤーといえば、フェンダーユーザーなら誰もが知る
本家の廉価版であり入門版、ギブソンで言えばオーヴィルですね
でも、スクワイヤーブランドのきっかけと発祥が日本だったことは
あまり知られていません


スクワイヤーとはいえネック取りが目的なので、MAX3万円までと思い
探していたら下倉楽器にあったのが、これ。


前にも書きましたが、特筆すべきはミディアムスケールということ
JBのミディアムはプロベーシストが使っていたのを知っていますが
PBは聞いたことない


とにかく購入。正月明け早々に届きました



タバコの焼け跡?


とにかくネックを外してサンバーストに換装したものの
結果は前号で紹介の通り、見事な失敗に終わりました

フェンダーサンバーストもこのスクワイヤーミディアムも
どっちこのままでは中途半端でもったいない

ということは、生かせる方を生かそう、ということにして
こっちのスクワイヤーに、サンバーストに搭載済だったこいつを
再移植手術

  


ほんで、できあがりがこれ。
 



ところが、こいつがまた弾きやすくていい音がするんですよ!!
ノイズも無く、バルトリーニの丸くてぶっとい音質はそのまま
加えて、もともと指の短いわたくしには好都合
しかも軽量なので、パンク系のライヴにも持ってこいです


私の知識不足が招いた幸いというか、彼女自身の執念というか
こうしてこのブラックビューティーはわたくしのコレクションの
仲間入りを果たしました


限定販売だったのかどうかは知りませんが
たまたまネットで見つけた、フェンダーのパンク風味ストラップを
彼女専用として取り付けています
もう1本欲しいと思って探しましたが、もう出てきませんでした




余談ですが、てっきり「Squire」だと思っていたら「Squier」だったのね。


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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 22:23 | comments(0)

May 05,2017

● ネック交換→奇跡の復活:Fender Japan PB62-53<その3>



なんかブログの写真サイズ修正が上手くいかなくて

サイズがバラバラで申し訳ありません・・・



いざ、ネック換装です!



まずは新旧ネックの比較を





オリジナルネックのサイズはスタンダードなスケール:592ミリ

20フレット位置での幅:64ミリ 厚み27ミリ

写真はナット位置で揃えていますが、新ネックの方が21フレット仕様

(鍔だし)のため、長いのがわかります









メイプルワンピースの無塗装、裏のトラスロッド埋め込み穴埋めは

恐らくローズだと思います。『スカンクライン』というらしいですね





なるほど・・・







ヘッドのアップ写真



0フレットのネック幅の違いがよくわかります

既述の通り新ネックはジャズべのものなので細みです

ヘッドストック自体もやや小ぶり

トラスロッドはカバー無しヘッド側+HEXナットです



一番の問題はペグ穴の大きさと位置です

新ネックの方が大きいため、既存のブッシュが合いません

悩んだ挙句、ブッシュ無しとします

4つの配置はヘッドが小ぶりなため、間隔がオリジナルよりも

狭くなっています(コピー元がジャズべだからか?)







ネックエンド側です



62ジャズべ以前の最大の問題がトラストッド調整ナットの位置です

<その1>でも書きましたが、ご覧の様にボディ側にあるため

調整するにはいちいちネックを外さなければなりませんでした

新ネックは上述の通りヘッド側にあるため、シンプルです

21フレットの鍔だし形状がよくわかります





ペグはオリジナルの物を磨いて再利用します







取り付け前のボディです



実はネックが折れたあと、改造してあったPUとサーキットは

<その2>で紹介したスクワイヤーPBに移植してしまったため

今回の復活に当たっては、暫定としてもともとのJAPANオリジナルを

引っ張り出してきて組立てしました

アースが心配なのでブリッジも外して組直しましたが、心配です・・・







ペグは各4点のネジ位置を墨出し、錐穴明けたあと固定します

糸巻きが穴芯に出てくるように4弦から取り付けていったのですが

3弦との間隔を甘く見たため、1~2弦の間隔がギリギリです!











ネックジョイント側です

新品ネックのため、ネジ穴は明いておらず、こちらも仮組みして

墨出し後、錐穴を明けてから徐々にねじを締めていきます

少し浮いている状態でいったん止め、高さを見てから本締めします









ネックジョイント完了後、ブリッジ取り付け(裏アース)

コントロールノブとジャックを取り付けたピックガードを

ボディに取り付けます









ほんでもって弦を張り、ピッチ調整、弦高調整をしてついに完成です!











既述の通り、ペグ穴のサイズが違うため、オリジナルネックのメタルブッシュ

(ハトメ)は使えず、見た目は悪いですがそのまま糸巻きがニョキッと出ています。





試奏しましたが、半田こて嫌いの私にしては(笑)

一発で鳴ったので上出来です!

ただし、恐れていた通り、弦に触れていないと

かなりのアースノイズが出ます

今後の課題ですね





いずれにしても、お蔵に入っていた1本を6年半がかりで

復活させることに成功しました!感無量です

現在女性トリオボーカルのバックバンドでベースを弾いていますが

スタジオでアンプにつないで鳴らしても、それなりの音は

出ましたので、ひとまず成功ということにしたいと思います







余談ですが、折ってしまったオリジナルネックは

自宅のリビングでモニュメントとなりました

 





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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 17:00 | comments(0)

May 04,2017

● ネック交換→奇跡の復活:Fender Japan PB62-53<その2>


前回の続きです
不本意にもネックを折ってしまったプレベですが
ベースはトラスロッドなしでは成立しない楽器なのだと
いうことを学習しました
弦を張ってみましたが、完全なるウイリー状態です
泣く泣くケースに入れてお蔵入りとしました

ところが、それ以来彼女がしばしば枕元に出てきて泣く話は
前回しましたね・・・


元来モノに対する執着心がとても強いわたくしは
今回も何とかせねばと思い、新しいネックの捜索を開始しました

まず山野楽器
ロゴ入り純正ネック単品の価格は4万円もします。瞬時にギヴアップ

続いてオークションでのロゴ入りネック
あるにはありますが、やはり最終的には3~4万円ほどで
落札されています

で、考えたのは中古完備品からネックだけ取ってコンバート
というアイデアです
たまたま下倉楽器のサイトでその年の年末押し迫って見つけたのは



Squire Precision Bass Midium scale
送料込み25000円
Fenderではないがまぁいいか


と思って、正月休みに早速取り掛かってみましたが
とっても大事なことを、この私としたことが失念しておりました
大失態です!

・・・みなさまはお気づきですか?


そうなんです。このネックを取り外して換装しても
全く使い物になりませんでした
ピッチが違うんですよ、ロングとミディアムでは

なので、断念しましたが、よくよく思うに
プレベのミディアムスケールって聞いたことない
ジャズべのミディアムは小柄なプロベーシストが
使っていたのを知ってますが

ということで、これはこれでそのまま生かすことに決めました
改造を含む詳細は、後日別枠で紹介します


それ以来、中古ネックを探すとこに専念しました
どうせならジャズべのネックをくっつけてやろうと思い
元になるネックを探し、オークションやハードオフを
定期的に調べましたが、見つからないまま6年が過ぎました

ベース完備からのコンバートは、残したボディがもったいない
ブランドネックはどれも高値で手が出ない
ジャンクは反りとかが怖くて手が出せない

ネックというものを全く分かっていないど素人が知ったかぶりをして
ネットにアップしている、それを買おうと入札する市井の人々を
信じることができないまま、とうとう、ネックを購入しました
某有名オークションサイトです



ノーブランド新品ネック 落札額は9800円でした
21フレット、ノーフィニッシュ、ペグなし
ネックの反りやフレットなど心配しましたが
美品が届きました


では、次回<その3>にて、復活の全貌をお届けします!

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 00:34 | comments(0)

November 13,2016

● ネック交換→奇跡の復活:Fender Japan PB62-53<その1>


今回のお話は、先ごろ奇跡の復活を果たした愛機の紹介です

7号機:  Fender Japan Precision Bass 62-53

 

製造年: 1993~1994年製(ser. No. N043119)
入手年: 2008年
入手時状態: 中 古
定 価: 53000円
実買価格: 0円(拝領品)
改造箇所(第一次): ピックガード、サーキット、ピックアップ
    (第二次): ネック換装


2007~2010年まで組んでいたバンド(別記事参照)のドラマーが
私にタダで譲ってくれた一品です
もともと彼の弟さんが使っていたそうですが、長らく床の肥やしに
なってるとのことで、気前よくポーンとくれました

実はこれまで「皆が選ぶ色だから」という、若気のひねくれた理由により
サンバーストを一度も所有したことがなかったので(笑)
貰った時はとっても嬉しかったという・・・


年代にもよりますが、Japan廉価版のべっ甲ピックガードは
プリントが甘く安っぽい(赤みが強い)ため、写真のものに替えました

その後、スタジオで弾いてみると、やはり低音パンチが不足気味。
折角なので、思い切ってPUとサーキットを交換することにしました
われらの味方、サウンドハウスでバルトリーニの8Sとミニポッド、
オレンジコンデンサを購入し、半田付けが苦手なわたくしはそのまま
譲渡者のドラマー(元 電波高専卒♪)に外注して組んでもらいました


出来栄えは・・・完璧でした
見た目も音色も最高です!
これで一生ものリストに加わるはずだったのですが
悲劇は突然彼女に襲い掛かります


残る唯一の問題は、ネックの順反りでした
恐らく前のオーナーさんが、弦を張ったまま緩めずに
長らく放置しておいたためでしょう
プレベのメイプル幅広肉薄ネック特有の問題だと思います
(別記事のUSAリイシューPB白べっ甲記事もご参照下さい)

スパゲティロゴ時代のコピーモデルの嫌いなスペックとして
トラスロッドの調整スクリューがボディ側、しかも六角ではなく
プラス(+)溝という難儀なことになっています
つまり、ネック反りを調整するには毎回ボディから切り離さないと
ねじ部分が見えないということです

ええもちろん、慎重に慎重に調整作業は進めましたよ
ネックを外して少しスクリューを回してはボディに取り付けて弦を張る
また弦緩めてボディから外してスクリュー回す・・・
これを何度か繰り替えしていましたら

バチン!!

とうとうロッドをねじ切ってしまいました
破滅の音というのはこういう音なんですね
今でも忘れられません

あわてて弦を張ってみたら・・・
ネックが思いっきり、ウイリー状態です(笑)

ああ、やはり木製楽器のネックは中に仕込まれた鋼製ロッドで
保たれて、あのぶっとい4弦のテンションに対抗しているのだ、
ということを今更ながら学習しました


覆水盆に返らず。2009年


上記写真を撮影した時期ですが、この時点で既にトラスロッドをねじ切って
使用不能となっているため、弦を張っていません
なおかつ上述のバルトリーニPU+サーキット部分を
後日記事に登場する(予定)のミディアムスケールプレベに移植し
オリジナルPUに戻した後の状態、2010年時点のものです

※このミディアムスケール購入の理由が笑えますので
 記事のUPをお楽しみに!


彼女はこのままケースに入れられ、永遠の眠りにつくはずでしたが
事あるたびにわたくしの枕元に出てきては、シクシクと泣くのです

折れたわたしの首を直してくれ、と。


そしてついに、6年余りの歳月を経て、彼女は復活を遂げるのです

長くなったので、その記事は次回に回すことと致します・・・

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 22:41 | comments(0)

April 21,2016

● Rickenbacker 4000シリーズ ヒストリア③

長らく書いていませんでした、リッケンバッカーの
ヒストリア その3です。

< Rickenbacker 4001 >

所謂、市井の人々が 『リッケンバッカーベース』と呼んでいるものは
形状的にはこの4001が原型です
現在新品として入手可能な4003は、一言で言ってしまえば
この4001のトラスロッド(ネックの中に入ってる鉄の棒)の
強化型というだけで、あとはほとんど同じです。


意外と知られていないのですが、4001も前回紹介した4001Sと同じく
1961年のデビューです。つまり、RIC社はほぼ同時に2種類の新作を
世に送り出したことになります
次世代型4003に完全交代し、製造中止となる1986年までの間
4001は実に25年間も製造され続けたことも、冒頭のイメージを
創り出した理由でしょうね
因みに、現行型4003の登場は1979年ですから、1986年までの
8年間は、4001と4003の2種類が製造されていたことになります



ご紹介の通り、わたくしは4001と比べると圧倒的にマイナーな
4001S系統(4001V63)の所有者ですので、V63との比較をしていきます


①ポジションマークが三角

 V63は一般的なドットマークです
完全に負けですね(笑)三角の方が断然カッコいい!


②バインディング
 
これもV63にはありません
重要なポイントとして、上のは 『チェッカーバインディング』と呼ばれ
1974年式までに採用されますが、それ以降は下のホワイトバインディングに
変更されます
これは現行の4003でも同じです(写真も現行4003のもの)
 
誰が見たってチェッカーの方がかっこいいに決まってます
故に、同じ4001の中古市場でもヴィンテージとして高値取引されるのは
このチェッカーバインディングのほうになります


③ネック

4001も4001V63も共通スペックとして、メイプルスルーネックが
挙げられますが、4001は上のようにメイプル+ウォルナットの
3ピースのものと、下のように1ピースのものとが混在します
文献によれば年式によって異なるため、これで古い・新しいを
判断することはできないようです(1972年製は3ピース)
やはり、反りやすい、折れやすいということを意識してのことでしょうか?


④ペグ

これもネック同様、年式によってV63のようにクルーソン社の
オープンバックだったり、写真のようなグローバー社の
クローズド・タイプだったりします
ただ、グローバー採用モデルのヘッドはクルーソンのものよりも
大きさがややコンパクトになっているみたいです
この辺は好みで分かれるところでしょうね


⑤ピックアップ

4001に限ったことではないのですが、前回も書いたような
リアのホースシューピックアップは、1968年にこのハイゲイン
(High Gain single coil)に取って代わられます
ハイゲイン=高出力というだけあって、ホースシューよりも
太めの音色になった、とよく言われています
リッケンベースの代名詞 『ブリッ』 『ゴリッ』というアタック感は
このハイゲインの音色を指すのかもしれませんね
わたくしは4001を実際に弾いたことはないのですが、V63の方が
トレブリーというよりは寧ろ、ハイゲインの中低音域のパワーに
よるところが、結局ヴィンテージPU(ホースシュー等)が
トレブリーという評価を受けているのだと思っています

ま、これもプレイヤーの好みというところでしょうか

因みに、販売当時の4001のフロントPUは、4001S同様
パン焼き器(トースターPU)です
4003ではフロントも全てハイゲインになりますが、4001も
後期型はハイゲイン×2になったのかも知れません
だとすれば、上述したように8年間、4001と4003を同時製造する
意味がどこにあったのか?ということになりそうな気が・・・


ただ、実際にもコレクターではなく楽器としてに4001を弾いている
ミュージシャンは、やっぱり殆どがフロントもハイゲインに
改造しているみたいです
更には、ハイゲインを両方共とっ外して、バルトリーニとか
ダンカンに変えている人も多いですね
オリジナル重視か、サウンド重視か、分かれるところです


その他にも、以前書いたリックオーサウンド(Ric-O-Sound)が
ありますが、私は無用論者ですから、興味のある方はネットで
検索して頂くということで、ここでは割愛いたします


V63を買いながら、贅沢や浮気をしてはいけませんが、
もしチャンスがあるのなら、やっぱりほしいですね~、4001。
フェンダーオールドと同じ価格で売ってたら、迷わず4001ですね!



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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 22:04 | comments(0)

May 02,2015

● ウエノコウジよりも早いはず-Fender<4号機改訂版>

アクセス解析の結果、リッケンの次に人気のページが
ここでした。本人としては意外ですが、ウエノコウジ氏の人気が
未だ衰えないことがわかります。

・・・だもんで、改訂します。

<訂正> :ウエノコウジ氏よりも早いはず→ 早かった。
Serial Number:
ウエノ氏所有: V080554
わたくしの: V063533
 
因みに、シリアル下の目隠しタオルは撮影上のものです。

ケース入り近況写真もUPします。(2015年5月2日撮影)
シンプルこの上なし。アクティブユーザーにはわからない醍醐味です


既述の通り、ナット以外は全て現状、フィンガーレストも
買った時のままです
5年前にも書いてますが、ネック反りの問題があるため、
保管時は弦をズルズルまで緩めて、当て物をした上でケースに入れ、
立てた状態で保存しています

ウエノ氏の愛器ですが、TMGE中期までは遠目にもきれいでしたが、
ミッシェル後期~HIATUS加入以降の雑誌では、ジョイント付近の
ボディがまるで彫刻刀でも使ったのかと見まがうほど、次第に
大きく削れていきました。彼のピッキングの強さの証です

彼のプレイスタイルは、ピックを弦に対して斜めに擦るように
強く当てていくことで発生させた倍音を、ブリブリマニアの名機
SUNN 300Tでブリブリに歪ませた音が好みだったようです。
わたくしは今でも、それが彼の音が好きな理由です
自分の知る限り、この楽器を最も正しい解釈で弾いているのは
正に彼だと思っています

TMGE時代の、彼の潔いアンプ直結主義に影響を受け、
わたくしも未だに、ヘルプでポップスカバーを演っても
チューナーのみを介した直結にこだわっています。



ということで、以下のオリジナルページもご堪能下さい。
(2010年8月17日)

++++++++++++++++

暫く間が空いてしまいましたが
ベース紹介シリーズの第4回です。

第4回=4号機は、
フェンダーUSA アメリカンヴィンテージシリーズ
62プレシジョン Re-issue です。



購入年: 1991年
購入状態: 中古
定価: 288,750円 (参考:2010年新品価格)
実買価格: 98,000円
状態: ナット交換


この年の4月、学生から社会人になり、
給料というものを会社から貰うようになりました
当時、卒業してそのまま東京で就職し
手取り16万円くらいだったと思います
そのうち、家賃が6万5000円で
残りが一人暮らしの自分に与えられた
自由に使える金でした


えー、毎度お馴染みの脱線ですが(笑)

在学中に活動した前述の音楽サークルは
活動期間が入学後2年間と決まってましたから
その後は所謂『外バン』で活動してました
いったん「ザ・ズッコケターズ」で袂を分かった
僧侶ドラマーとのリズム隊復活です
バンド名は「IMITATION LURE」
後に「RUA」に改名します

活動場所は主に横浜でした
巷は「イカ天」ブーム
本物にはもちろん出ていませんが
TVK(テレビ神奈川)のもどき番組に
出演したことがありましたなぁ・・・
この頃も前回登場した、あの重ジャズベ1本で
全てこなしています

2年足らずで、活動休止。

4年間続いたバンド生活は
ここで一旦途切れます


そんな中、ある日学生時代のバンド仲間が
彼女にギターを買ってもらうんだと言うので
(俗に言う、ひも野郎の典型ですね)
冷やかしのつもりでついて行ったのが
楽器のメッカ、お茶の水。
そこで、彼女に出逢います
たしかクロサワ楽器の中古専門店でした

憧れのフェンダーUSA

当時はスタンダードとかカスタムとかリイシューとか
詳しいことは知りませんでしたが
例によってとにかく一目惚れ。
またしても試奏もしないでローンで購入。
ハードケースは付いておらず
数年経ってから、やっぱりかわいそうになって
ヴィンテージケースを買ってやりました

これ以降の活動は大雑把に言って
ピック弾き=プレベ
指弾き=ジャズベ
このように使い分けができるようになりました

上記の3号と
この4号は正に「当たり」の楽器です
どちらも未だに現役ですから

2年後、東京を去るときには、この2本を両肩に抱えて
新幹線に一緒に乗って地元へ帰りました
そのとき、八重洲で彼女を肩から滑らせ
思い切り歩道に落として
3弦のペグを少し曲げてしまいます
・・・ニモツトイッショニ オクレバヨカッタ。


5・6年ほど経ってから
どうしても4弦が外へポイーンと
脱線するので、ナットを幅狭のものに交換します
あとはオリジナルの状態です

裏には、こんなものが。


何だかわかります?これ。


困った問題は、ネックの反り
一時期、弟にベースを教えて
嫁にドラムを叩かせて
一族バンドを結成すべく、暫く貸し出したところ
わたくしの説明不足により
反らせてしまいました

ロッド調整は何度もしたのですが
折れるのが怖くて
なかなかまっすぐにはなりません
実際、後の回でも出てくるプレベのロッドを
バチーンと折ってしまいました・・・



20代後半から30代後半までの10年間に渡り
活躍したのがこのプレベです
買ってから既に20年近くになりますから
いい感じにボディーが黄ばんできてますよ
後に、TMGEのウエノコウジ氏が
このベースを一躍有名にします


でも、わたくしの方が早いはず
それがちょっと自慢だったりして。



さて、恒例の思い出の曲は。

ウイスキー&ウォッカ / ARB
https://www.youtube.com/watch?v=rov6FoLT5Ps


岡山在住時代の30才前後
10才近くも若い岡山理科大の現役学生に混じって
ARBのコピーバンドを演っていました
この曲が、このベースで最も弾いた曲だと思います


そんな訳で、次回はいよいよ
夢の1本!のお話しです。

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 20:04 | comments(1)

April 20,2015

● 安けりゃいいってもんだ ~ Epiphone EB-III


リッケンが長く続きましたが
ベース紹介シリーズの第6回です。

第6回=6号機は、通称『SGベース』です。

Epiphone EB-III Cherry

 

購入年: 2008年
購入状態: 新品
定価: 40,000円
実買価格: 24,000円
状態: オリジナル


念願のリッケンバッカーを入手して以降は
安価ベースを如何に引き倒せるか、というモットーに変更し
第一弾として、これを入手しました

通称『嫁ベース』

嫁はんが『あんたばっかり買うて、うちにも買うてぇな』
というリクエストに答えました。
楽天かなんかで嫁はんが探してきたのが、これ。

ちょうど自分の中で、ジャック・ブルースがブームで
いいなぁ~と思い、買っちまいました



ボディ&ネック:マホガニー
セットネック、34インチ
フロントPU:サイドワインダーハムバッカー
リアPU:NYTミニハムバッカー
2ボリューム+2トーン

ギブソン=本物は弾いたことありませんが
モコモコとした音はレコードを聴く限りそれなりに
再現されてると思います。

セレクタは独特の1・2・3表示(フロント・ミックス・リア)
付いてるもんは全部使え、がモットーですので
セレクタは常に2です

SGもそうなのですが、肩にぶら下げてからバンザイしたら
お約束通り、ヘッドがドーンと下がります
ボディが段違いに軽いせいもありますが、
多分このストラップピンの位置にも原因があります

で、構えた感じ、0フレットがずいぶん遠く感じます
重心がほぼ体の真ん中なんですな
フェンダーなんかはやや右寄り(ブリッジ側)ですが
だもんで、ジャックやビル・ワイマンの如く
ネックを立てて弾くか、ポジションを上げるかしないと
弾き辛いと言えば弾き辛いですね・・・

ステージでも何度か使いましたが、アースノイズもなく
普通に使えます

リッケン同様、見た目一発!なイメージですが
値段の割には結構使えます
出力は低めですので、アンプのW数は大きくないと
爆音は出せませんので、念のため。
それから、金属パーツはメッキがショボいので
毎回拭いてお手入れしないと、すぐにさびますよ

結論。
エピフォンはギブソンに非ず。
されどエピフォンは伝統の名ブランドに違えなし。



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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 22:09 | comments(0)

April 18,2015

● Rickenbacker 4000シリーズ プレイヤー編

長らく続いたリッケン特集も、これで一旦完結させますね。
シリーズラストは『偉大なるリッケンユーザー』です

過去にも書きましたが、わたくしはサー・ポール氏は
リッケンユーザーだと思っていません。
なぜなら、彼はモニターの一人であり、リッケンを心から
愛しているとは思わないからです

確かに、リッケンの布教活動に最も貢献したのは彼ですが
それはメーカーの戦略だと思っています。

ということで、先ずは『ミスター・リッケンバッカー』
クリス・スクワイア師。

Chris Squire:1948年生まれ、67歳


言わずと知れたプロフレの雄、イエスの屋台骨です。
彼とこの後出る、もう一人のミスターと共に、プレイヤーモデルの
4001CSを世に送り出しています。
リッケンバッカー=ブリブリということをよく理解しています。
彼の1弦・2弦の攻撃的サウンドは圧巻です。
ピッキングの位置にも注目です。わたくしはここを弾けません。
硬すぎるんです、音が(笑)



体がデカいですから、4001も小さく見えます(笑)



そして、もう一人の『ミスター・リッケンバッカー』
レミー・キルミスター師。

Lemmy Kilmister:1945生まれ、69歳


昔は、ラモーンズ以上にモーターヘッドはどの曲も
全部同じに聞こえるので興味なかったのですが、おっさんになってから
改めて『Ace of Spades』を聴いて、かっこいいと見直しました。
ステージラストの『Overkill』で見せる、このリッケンマシンガンが
サイコーにかっちょいい!

 
彼のピッキングポジションは、クリス氏とは逆に
ネックジョイント辺りです。サウンドはほとんど
歪んだリズムギター(笑)複弦(コード)弾きもする、
彼にとっては完全にソロ楽器です。
ボディに彫り物がある『レミーモデル』4004LK、
欲しい・・・




最後に、わたくしにとっての『ミスター・リッケンバッカー』が
この人です。

Bruce Foxton:1955年生まれ、59歳


彼こそが、わたくしにリッケンバッカーを買わせた張本人です。
故に、本当は赤(ファイアーグロー)が欲しかったんです・・・
the Jamで、ポール・ウェラー(G)と共に、フロント二人が
リッケンを弾き倒す映像にシビれたもんです。

 

他にも、
ロジャー・グローバー(Deep Purple)
ケディー・リー(Rush)
ジョン・キャンプ(Renaissance)
故クリフ・バートン(Metallica)
マニ(the Stone Roses)※彼は3000シリーズユーザー
などなど、リッケンバッカーを愛するミュージシャンは大勢います。
プレイヤビリティーを優先して、より弾きやすく、よりいい音を求めて、
リッケンから離れていくミュージシャンも多いなか、
今回取り上げた彼らは皆、リッケンバッカーという楽器をよく理解して
かっこいいプレイヤーばかりです。


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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 23:16 | comments(0)

April 12,2015

● Rickenbacker 4000シリーズ ヒストリア②


みなさまこんにちは。
なんか仕事が忙しくなり、upしたい写真とかは撮りだめているのですが
なかなか・・・

皆様のご来場を解析したところ、やはり圧倒的に
リッケンバッカーネタが多いです。
・・・ので、前回からの続きということで、久々にUPしますね。


②4001S
このモデルが、現在世間に知られるようになった
リッケンバッカーの初期のモデルです。

4001Sは、前回の4000のモデルチェンジ版として
1961年に登場しました。

因みに、次回登場する4001も同じく1961年のデビューです。

1e4899c2.jpeg


4000と4001Sの大きな違いは、フロントピックアップが
追加されたことです。例のトースターですね。
以前に書きましたが、これはギターのPUをベースに
転用するという、ありえない離れ業です。

ボディーが薄くなり(前回参照)、ネック材はここから
リッケンの特徴でもあるメイプルネックとなり、いわゆる
世の中数あるベースでも稀な「オールメイプル」となります。
ただし、それゆえに「弱いネック」のレッテルも貼られることに
なるのですが・・・

裏ネタですが、4000も4001Sもともに1973年以降は
スルーネックからセットネックに変わります。
折れたときのリペアのし易さを優先させたかは知りません。

ピックガードの形状も現在の4003と同じものになります。

ペグを4000より小さいものを採用することにより
ヘッドサイズもかなりコンパクトになります。
因みに、どちらもクルーソンの逆巻きタイプです。

4001S-5.jpg

ブリッジはここで現行の4003と同じものになります。
・・・が、逆に今となっては相当レトロ。
オールドフェンダーもそうですが、デビュー当時はみんな
ミュート機能が付いていました。左右のネジをネジネジすると
下からミュートスポンジがせり上がってきます。

Bridge.jpg

今、このミュート機能を存分に活用しているリッケンユーザーの方が
いらっしゃいましたら、ぜひご連絡下さい!

三角コマも、微調整には全くもって不向きです。

まあ、要するにこの楽器にそんな細かいことをいちいち言うやつは
二度と使わないで下さい。残念ながらこの楽器の魅力はそんなとこには
ございません・・・



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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 22:39 | comments(0)

June 24,2013

● Rickenbacker 4000シリーズ ヒストリア①

いやいや、ようやくブログのアクセスが
僅かながらふえつつあり、うれしいことです。
ただ、更新する時間がなかなかなくてすみません。


さて、今回から数回は
Rickenbacker 4000シリーズ ヒストリア
ということでお送りします。


①4000
Rickenbacker 社最初期のモデル、4000が登場したのは
1957年のことです。
初期型はFenderプレシジョンの初期と同様、アルミ製の
焼付塗装ピックガードでしたが、参考写真の1959年製以降は
ルーサイトと呼ばれるアクリル製ピックガードに変更されました。
4001/4003しか知らない人が見たら、
トーカイかどこかのコピーベースにしか見えないかも。

4000.jpg

特徴としては、このタイプのボディはかなり厚く、
次回出てくる4001Sでは厚さ33mmに対し、4000では
41mmと大きく違います。この差は持ったときの重量感で
かなりちがうと思います。
ネックのグリップも太いです。

トレードマークのヘッドも現行よりかなり大きいのですが、
これは当時採用したペグの台座が大きかったため、
それに合わせてヘッドも大きくなったと推測されます。
そのペグ、シャフトはベースならではのスリ割り(溝)が
なく、ギターのように横に弦通しの穴が明いていました。

低音弦側(構えたとき上にくるほう)のホーンが現行モデルより
かなり短いですが、反対側(下側)は現在とほとんど変わりません。
この後の4001シリーズ以降で上ホーンが伸びるのは
ストラップで構えたときのバランス(ヘッド側が下がる)を
調整したのかも。

ネックジョイントはリッケン伝統のスルーネックですが、
4000はメイプルでなく、マホガニーのため、写真のような
クリアカラーでは材の色がはっきりと違います。

パッと見てすぐわかるのはピックアップがひとつしか
ないことでしょう。前号でも説明した、ホースシュー1発の
潔さ。ある意味Fenderの初期プレベ(通称テレキャスベース、
スティングのトレードマークのあれ)に通ずるものがありますな。

ブリッジはなんとギター用のものを加工し、対応させています。
そのため、サドルはかなり華奢で頼りない感じがするはず。
また、ブリッジにカバーが付いており、両端に見えるガイドに
沿ってスライドさせ、ミュートがかかる仕組みになっています。
初期モデルならではの試行錯誤が見て取れます。
なお、ガイドと同じ素材で作られたフィンガーレストも、
このモデルならではと言えましょう。


寸評: 単なるコレクターズ・アイテムですな。






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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 22:12 | comments(0)

December 08,2012

● 夢の1本! - Rickenbacker <使用編>


世の中は師走に入りました
今年は衆議院選挙、都知事選挙、北鮮ミサイル発射準備
高速道路トンネル落下と、いろいろあるために
例年にもまして慌ただしい年末となっておりますが・・・


さて、使用編です。


前回少し触れましたが、1968年以降の後期4001及び
4001の後継である4003において、リアPUはホースシューが
廃止され、現在の「High Gain=ハイゲイン」タイプに
変更されました

因みに、4003ではフロントのトースターPUも廃止され、
現行スペックであるハイゲインPU×2となっています

ハイゲインPUは、現在でも主流である、ボールピースマグネットの
周囲にコイルを巻いて磁界を得る型式です


脱線しますが、リッケンのPUは「ハイゲイン」と言うだけあって
ボールピースマグネットがフェンダーなどと比べてかなり太く、
高出力を得られる(ような気がする)のです

それ故に「リッケンは歪む」=ブリブリサウンドという印象を
うけるという訳です


復線しますが、ハイゲインPUの採用により、印象的だった
ホースシューマグネットはもはや不要となりましたが
同じ位置にプラスチック製のものが付いています。
しかし、それは単なる「ピックアップカバー」であって
ホースシューマグネット本来の役目はハイゲインの採用により
終わったことになります


その目的がイメージ(意匠)を残すためでだけに付けてあることは
同じハイゲイン仕様となったフロント側PUには、カバーが付いて
いないことから判ります


ただし、よーく見ると4001V63のものと4003のものでは
形が違います



1枚もので割れていません
材質はプラスチック+メッキ






真ん中が割れてます
材質はオリジナルと同じ、磁鉄製でクロームメッキ
重厚な作りです



さて。


巷の4003(後期4001含む)を弾くプレイヤーを見ると、
ほぼ100%の人がこのPUカバーを外していることが
見て取れると思います。このように↓
   


何故でしょうか??



理由はこういうことです ↓




ピック弾きの際、最も多いスタイルはブリッジに手首を当てて
支点とする奏法ですが、見ての通り一番弾きやすいポジションには
例のやつがあるではないですか!


演奏不可!


故に皆さん、外してあるという訳です
外せばそこはリアPUの真上であり、アタックの効いた
ブリブリサウンドが得られる、という一石二鳥です


これ(ホースシュー/PUカバー)が外せない
(外すと鳴らない)のは、本物のホースシューPUが
マウントされてある、4001/4001S及び同年代の
オールドモデルのみで、ヴィンテージリイシューである
4001V63ではPUこそハイゲインではないものの
その製法は現在のものと相違ないため、4003同様に
このPUカバーを外すことが可能です


ただし、4001V63はオリジナル4001をできるだけ忠実に
再現しているため、4003のようにただ単にカバーを外せば
よいというものではございません


説明が長くなるので詳細は省略しますが、要するに
(最近この「要するに」が口癖になってしまいました。同じ口癖なのが
新党改革の舛添要一で、最近TVで見てからはやめようと思ってます)

・・・要するに、V63でホースシューマグネット(PUカバー)を
外そうとすると、PUの乗っかってる台座まで外してしまうことになり
そのままだとPUが下へ引っ込んでしまうのです

従って、代わりに何かPUを乗っける台座をかませてやらんと
いけないと。



・・・やれ、めんどくさい。


そんなわけで
表向きには「オリジナリティーを大事にする」という
ありがちな理由により、プレイアビリティーを犠牲にしてでも
そのままにしてあるのです・・・

・・・う~ん、正直、苦しい言い訳です

そうすると自ずから、このようになります ↓





さらにもうちょっとフロント側を弾くとこうなります ↓




こうすると今度はホースシューがブリッジの代わりとして使え
ピッキングが安定します。これがメリット


ほんでもって、ピッキングがネックに近くなるため
音がマイルドになり、パキパキ感が失われます
おまけに、弦の振れが大きくなるため、高速ピッキング時には
リアクションが遅くなり弾きづらくなります。
これがデメリット



因みに、「リッケンの大御所」、クリス・スクワイヤ氏の愛器
4001は本物のホースシューであるため、これを外すことが
できませんが、彼の場合はリアPU~ブリッジの限られた隙間を
このようにピッキングします。



そのサウンドはご存じの通り、あまりにもブリッジに近く、
ブリブリと言うよりパキパキです

もちろん、彼独特のサウンドはアンプ+エフェクターに
寄るところもありますが、やはりリッケンでないと
あのサウンドは絶対に得られません


もっとも、曲によってピッキング位置を使い分けるのが
プロというもの。
リッケンを愛するプレイヤーならではじゃぁないですか!
障害(ホースシュー)を乗り越える愛、まさにリッケンプレイヤーの
鏡です(泣)





そんな訳で、使用編おわり。


次回は「Rickenbacker 4001 ヒストリア」をお送りする予定です

皆様、良いお年をお迎え下さい。


来年こそ、アクセス1000件を達成できそうです(笑)

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 10:51 | comments(0)

October 11,2012

● 夢の1本! - Rickenbacker <意匠編Ⅲ>

みなさ~ん、お元気ですか~?
続きを書くのに5ヶ月もかかってしまいました。


・・・ご無沙汰なのはいつものこと。
さて、リッケンの続きです


ケーブルジャックのプレートにシリアルナンバー26750が刻印されています
上の01が製造年。
4003シリーズにある、ステレオツインジャックはありません。
要りませんよね、あんなもん。
だれがシールド2本ぶら下げて「ステレオでパンで!」みたいなことするもんか!

格好の悪い。






続いてコントロールです。
2ボリューム2トーン
PUセレクターはFRONT / CENTER MIX / REARです。

しかし、このベースのここをいじって演奏する人が
一体何人いるのでしょうか・・・
もっとも、PUセレクターは好みで、リアだけにする方は
いらっしゃるかも知れませんが・・・
ブリブリいわすにはセンターでないと。
わたくしはいつも、オールフルテン+センターです!






次はこの個体特有のものです=これが値段の安い理由です。

まずは上側(弾き手側)。
ブリッジの縁に塗料の剥離が見られます。




・・・で、こっちが下側(コントロール側)
こちらは剥離まではいってませんが、同じ位置に塗料の浮きが見られます。



さすが、こだわりのないUSA楽器職人の技、といったところですかね。
こうなる理由は、テールピースを不用意に締め付けすぎると
塗料の浮きが出るそうです
上側の写真をよーく見るとわかりますが、このテールピースは
弦を張ったときに一番後ろがたわんで(引っ張られて)僅かに浮き上がる
構造になっているのですが、それを知らないで無理にネジを締めると
このようなことになるとのこと。


でも、その程度で、ねぇ。


もっとも、わたくしがこの楽器のオーナーになれた(安く買えた)理由は
この不具合が原因ですから、逆に感謝しないといけませんな。

買った時点では、ここ以外は傷もなく、使用した形跡も見られなかった
ので、恐らく販売店へ入荷した時点で発覚した、アウトレットだったのかも知れません




そして、心臓部です。
まずはフロントPUですが、こいつが現行4003と最も異なるものと言ってもよいと思います。

4003はハイゲイン (High Gain)と呼ばれるシングルコイルPUが
フロント、リア共に付いていますが、4001Sではなんと、同社のギター用のPUと同じものがフロントに取り付けてあったという、ものすごい話です。


それが、これ。通称「トースター」。
・・・見ての通りです。若い方はご存じないかも知れませんが、
わたくしらが子供の頃のトースターは、今のようなオーブントースターではなく所謂、ポップアップトースターでした。
あの、パン差し込んで出来上がったらポヨーンと飛び出るやつですね。






・・・やはりこのフロントPUだけでは
この楽器は鳴りません。
程なくして現行4003に搭載の「ハイゲイン」に
代わります。




リアPUはヴィンテージタイプです
上述のハイゲインよりもマイルドな音が出ると
されています。






このピックアップカバーのようなものですが、
実は違います。

しかし、どう見てもPUカバー以外の目的はないような・・・



実はこれ、マグネットです。

正式にはその形から「ホースシュー」=馬蹄(蹄鉄)ピックアップと
言います

文献によれば、この磁石の下を通る弦が振動すると磁界の流れが
変わり、その振動が弦の下にある、いわゆるピックアップ(ボールピース)に伝わってコイルに電流が流れると。


ついでに、PUコイルを磁石で覆う事によりノイズカットの効果があって、おまけに弦そのものが磁場の影響を受けにくいために、弦振動のロスが少なくなるのでサスティーンが増加する云々。


・・・すばらしい発想!




ではなぜ、この優れものPUが、後期4001や後継4003では
ただのプラスチック製の見た目通りの「ピックガードもどき」と
なってしまったのか?


磁界、いや次回からいよいよ「使用編」に突入です!
他では見られない、写真解説ありです!

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 19:55 | comments(0)

May 31,2012

● 夢の1本! - Rickenbacker <意匠編Ⅱ>

え~それではリッケン意匠編Ⅱです。

今回も写真を交えてお送りします。
まずはヘッド。



このプレートがなければ
グレコだろうが
トーカイだろうが
外見はさして変わらんと思います

驚くべきことに
もしこのヘッドプレートを割ったりして
交換する際には
必ず割れた破片を送らなければ
新しいプレートを売ってくれません

徹底してますな。



ヘッドの裏です。



4001S及び復刻版であるV63の特徴として
このオープンバックの
ヴィンテージタイプが挙げられますね

もともとメイプルスルーネックで弱いとされている
ネックですから、ニッケルの太弦は怖くて張れません
よって、1回合わせれば、ピックでブリブリ弾いても
そんなに狂いもありません
ガタつきもなし、不満もなし

因みに3弦ペグの左に何やらシールが見えますが
細かいこと言いますと、オリジナルはここに貼ってません
オモテのピックガードに貼ってあります

これには合衆国の地図イラストとともに
「Made in AMERICA」
と書いてあります

お笑いですね
別にそんなこと書かなくても、とか思いますが
理由があります


わたくしもそうでしたが、今でも世界の多くの方が
リッケンバッカーは英国製と信じています

実は最初かられっきとした「Made in U.S.A.」なのでした

ビートルズを始め、これを有名にしたアーティストに
UK出身が多かったため、メーカーも苦労したという
逸話が残っています

で、このシール、意匠的にはやはり不似合いですが
捨てるのも勿体無いと思い、そーっとはがして
ここに貼ってみました



ネックのジョイント部分です



照明の加減でわかりやすいと思いますが
繋ぎ目がありません(本当はもちろんあります)
このネック部材がずーっとエンドピースまで貫通していて
これの上下にボディを貼り合わせています
いわゆるセットネックでないところが特徴です

これまでフェンダーしか知らなかったわたくしには
ジョイントボルトとプレートがないことに
相当な違和感を感じました

これがロングサスティーンの元となるのですが
アンプにぶっ差してガーンとならしても
わかりません、全然。
逆に「やっぱスルーネックはサスティーンが違うね」
とかいうやつがいたら、そいつは蘊蓄野郎に違いない

第一、スルーネックを購入理由にする人は
このベースに限って、まずいない。


ただし、折れたら厄介です・・・



続いて、ボディ部分。



中央にある、何やらピックアップカバーに見えるあれこそが
リッケンバッカーベース最大の特徴であります



・・・続きは次号で。


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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 19:46 | comments(0)

October 13,2011

● 夢の1本! - Rickenbacker <意匠編Ⅰ>


さて、予告通り
今回は<使用編>をお送りします。

注釈: 添付の画像は一部外国の方の
オークションのものを借用しました。


・・・届きました。段ボール入りです
中には銀色に輝くハードケースが。



そして、このちゃっちいうっすい板が外れたら
ただの銀色ケース。
あるとないとでは大違い。




開けてみるとこんな感じ。
これは正に、ヤンキーの軽自動車 通称ヤン軽
あるいはヤンセルシオ、ヤンシーマのダッシュボード上面です

この場末のスナック内装的なレトロセンスが小憎らしい。




次に、
前述の2号機、3号機と並べて比較してみました
ネック長さ競争はもちろんジャズベ圧勝!
リッケンはプレベより少しだけ短いか?

更に細かくテールピースあたりをよ~く見て頂くと
スケール、つまりナット~サドル間の長さでは
リッケンがプレベより更に短くなっています。
(リッケンのサドルは艶のない四角い銀コマみたいなのがそうです)





しかし、ネックの巾競争ではリッケンが優勝!

指の短いわたくしには、
巾広ネックは見たところかなり厳しいようですが・・・
実は、ネックの厚みに秘密があります。


薄いんです。
髪の毛のことではありません。



見た感じは判りづらいのですが
持った感じはプレベのそれとは
ずいぶん違いますね。


無骨な感じのプレベと比べて
リッケンはかなり華奢な感じがします。



ひっくり返してみましょう。



ペグはオープンバックのヴィンテージ仕様です。





そして、リッケン最大の特徴、それは・・・
オールメイプル。
でもって、スルーネック。



当たり前ですが、ボディとネックのジョイントプレートはありません。
着色ものではよーく見ないと判りませんが
ナチュラル仕上げのものはそれがよく判ります。

要するに

ながーい1本棒をボディで両側から
サンドイッチした形です
最大のメリットはもちろん、
直結ならではのサスティーンの良さにあります

上述のスケールの短さをカバーしても十分に有り余るのです。



さて、

外観等の解説はこのくらいにして

ここからは固有機種としての説明に入ります



が、



長らく更新しておりませんでしたので
ここでいったん区切り
早くページを更新することを優先します


いやらしい。

自分の怠慢のくせに。



まあまあまあ。


続きはまた次号で。


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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 19:00 | comments(0)

July 08,2011

● 夢の1本! - Rickenbacker<購入編>


このカテゴリーだけお好きなかた。
大変長らくお待たせを致しました。
ベース紹介シリーズの第5回です。


第5回=5号機は、
リッケンバッカー4001V63です。



製造年: 2001年
購入年: 2006年
購入状態: 中古
定 価: 299,250円
実買価格: 168,000円(税込)
状態: 購入時のまま
(オリジナル)



この5号機はタイトル通り
わたくしの「夢の1本」ですので
<購入編>と<意匠編>と<使用編>と<解説編>の
4部作でお送りします


まずは、<購入編>。


今から5年前
「ナウなネタ」のカテゴリーにも
書いてありますが
「昨年解散した」というバンドに
加入することになりまして
結成記念と称して
長年暖め続けてきた
「3本目のベース」を買うべく

家内に趣意文及び稟議書を
提出致しました

買うてもかまんかろか
ちょっとだけ高いんじゃけんど、と。


マイハウスの件でも書きましたが
家内は江戸っ子両親から生を受けてますので
話が早いです
細かいことをブチブチ言いません


おう!ユー!買っちゃいなyo!


・・・即決です。

もっともこれにはちゃーんとした
購入計画という裏付けが
あってのことですよ

結婚前から密かに貯めていた
秘密口座(通称 M資金)からの
捻出です
資金MAX=20万円


決済は通りました
狙うのは

現行の新品 4003 ファイアーグロー
その理由は<解説編>で


調べていくうちに
日本代理店は新星堂であることが
判明しました
そして、常に品薄状態で
新品の在庫はないことも

表向きは完全ハンドメイドというのが
理由となっていますが
わたくしの想像では
本当の理由は。


ボーンインザユーエスエーの
ブルーカラーのみなさんが
仕事しないでバケイションばっかり
とってるから。


直接メールで問い合わせたら
やっぱり
最低でも1年待ちとか・・・

そんなに待っとったら
買うタイミングを逃すと思い
新星堂さんに現在庫の
リストアップをお願いしました


え~、当店の現在の
在庫状況でございます。

4001C64  FIRE GLO (2002年製 新品)¥352,800
4001C64  MAPLE GLO(2002年製 新品)¥352,800
4001C64S MAPLE GLO(2002年製 新品)¥378,000

ビートルズメイニアの方なら誰でもご存じでしょうが
4001C64シリーズといえば、かのポール卿が
1965年に初めてリッケンバッカー4001を
半ば無理矢理入手させられたときの仕様。
もちろんこれらはリイシューです

モデル名に“C”という記号が入ることから
“Cシリーズ”と言って、リンゴ以外の(当たり前か・・・)
メンバーが所有したモデルを
現在出来うる限りのレベルで再現した
所謂、復刻モデルです

C64Sはポール卿がビートルズの中期で使用していた
当時の4001の状態を再現した仕様です
60年代に行っていたパーツ、ボディ形状や構造、
作業工程までも復刻したモデルで、
他のモデルに比べると、実際の当時のモデルが
そうであったように、出力はリッケン社の
モデルの中ではやや控えめで、
ネックのグリップは薄い形状を しています


・・・たいへんよくわかりました。

されどわたくし、ポール卿には
憧れておりませんので。
もっと言えば、わたしのイメージでは
ポール卿はリッケンではなく
やっぱりヘフナーバイオリンベース。




新星堂さん、次おねがいします。


・・・わかりました、それでは。

4003 AMBER MAPLE GLO (2002年製 新品)¥205,275
現行モデルの未発表カラー。
恐らく世界に1本、もしくは数本のみの生産。

この4003は、現行の4003に試作として
特別カラーリングを施したモデルで、
このカラー名の存在自体、ほとんど知られておりません。
スペックは通常の4003と同じで
Pick upはハイゲインのため出力が高めで
パンチの効いたアタックが特徴です。
ネックは幅広ではありませんが、
やや高さのある形状です。
 

なるほど。世界に1本ね。

購買意欲を煽られる言葉ですが
見た目がメイプルグロと
どこが違うのかよくわかりません。

イマイチインパクトに欠けるです・・・


・・・そうですか。では最後の1本です。

4001V63 TURQUOISE (2001年製 中古)¥168,000
上記Cシリーズの前身となった
ビンテージ・シリーズの最後期モデル。
現在は製造終了のシリーズです。
テールピース部の塗装剥がれがあります。
その他はグッド・コンディションです。

4001V63は、“Cシリーズ”の前身にあたるシリーズで、
やはり60年代のスペックを再現することを
コンセプトとしていました。
しかしながら、パーツ、構造、工法等は、
あくまで同時期(1984〜2001)の
レギュラー・シリーズと同等でしたので、
より深く追求した“Cシリーズ”の発表と
入れ違いに製造終了したシリーズです。


色が変。見たことない。
中古は安い。
塗装剥がれでなお安い。


ということで、
やはりこれまでのベース同様
またしても現物を見ないで
写真を数枚送ってもらって
購入しました


こうして。


夢の1本!お買いあげ!
中古好きにはたまらない一品!
40歳を目前にして
ようやくリッケンバッカーの
オーナーとなることができました。


<以下、次号に続く>

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 19:09 | comments(1)

June 08,2010

● 現存する最古のやつ-Fender Japan JB75-80

このコーナー 第3回目は。

3号機 = フェンダージャパン JB75-80

現存する最古のやつです



購入年: 1988年
購入状態: 新品
定価: 80000円
(当時のジャパンは型番のうしろ2桁が定価でしたよね)
実買価格: 68000円
改造箇所: ピックガード(DIY)
配線・ポッド(原宿・松下工房様)←無謀・・・
・・・まさに知らぬが仏でっさ。
今思い出しても恥ずかしい。


さて。
話は前回より続きマス。


高校卒業して進学し
憧れだった
学生バンドサークルに加入して
最初に買った記念すべき初号機は
イバニーズ ミディアムスケール

このイバニーちゃんを里子に出して
これを買いました

やっぱりフェンダーが欲しくてねぇ

んで、
ドクタードーナツの夜勤でバイトして
里子と合わせたなけなしの金で
この3号機を手に入れました
たぶんイケベ楽器の通販で

このころから既に
現物を全く見ないで
カタログや写真だけで
買い物してました
この話は後日、改めて出てきます
もちろん、試奏もなし


因みに。

これからも我が相棒を随時掲載予定ですが
ただの1つも
そう1つも
試奏して買ったものはなし

要するに
見た目勝負なんですね


買って後悔したこと
とにかく、重い。
見てのとおりホワイトアッシュですが
現行のようなライトアッシュではなく
こいつはマジで重いです
5曲で肩が凝ります

その代わり、ピックだと硬くてパキーンとした
音が出ます
指だとモコッとしないで輪郭のある
音が出ます

オリジナルは現行品と同じく
ピックガードがホワイトでしたが
ここは差別化を図るべく
買って間もないうちにベッコウに取り替えました


それから

上に書いてますが
わたくし、このパキーンとした音が
一時期、嫌いになったことがあるのです
トーンを回してもほとんど変化無し

で。

こともあろうに原宿の松下さんへ持ち込んで
こう言い放ちました


トーンの差がもっとはっきり調整出るようにしてちょうだい。


・・・店員さんは呆れたでしょうね
このくそガキがぁ
フェンジャパ持ってきてよくもぬけぬけと
この聖なる地へと

えーと。
詳しくは覚えていませんが
トーンポッドとシールドを替えてもらって
コンデンサも替えたのかしら
10000円余り取られたかも

電話があって、店へ取りに行ったら
店員さんがいいました

お客さん、とりあえず試奏してみて下さい

ブスッと刺してプチッとONされて
はい、どうぞ、と。

あ、ああ。
ボンボンボーン
い、いいっすね


フーーーーーン
かなり見下されたでしょうね、店員さんに。
もしかしたら
こいつ、何もわかんないからさぁー(←共通語風)

とかいうことで。
実は何にも作業してなかったりして。
そんなことないですよね、松下さん。


・・・でも、ホントにわからんかったんです・・・


さて、裏側はといえば↓



古い順にいきますと

左は買ってすぐだったか
地元の友人が当時のワープロとプリンターで
作ってくれたステッカー
パンクですよね
ぶつけて表面のクリアーが割れたので
絆創膏代わりにはりました

右のは1989年だったか
ARB全国ツアーの最終日に
代々木体育館で演ったときの
「ARB大会場中毒」ステッカー

ほんで真ん中は
ROOSTERのデビューアルバムに
入ってたステッカー
貼るとこなくてここに収まった感じ


いずれも裏に貼るとこが
小心者でしょ


彼女ももう20年を越えました
最近はさすがに出番が減りましたが
出演回数はこいつが圧倒的に一番です


さて。

前回も書きましたが
ボウイ勘違いにより
1回のライブで解散した
ザ・ズッコケターズ

(5-2)+1=4
BOWIEが去ってBOOWYが残り
新しいドラマーとして新規加入したのが

ひょうたん君(経済学部)

彼は後に
「かねやん」と名前を変えますが
バンドに加入した時点では

ひょうたん君(経済学部)


新規活動するにあたって
新しいバンド名をということで
付いた名前が

ZIGGY LIGGY

!! と思ったあなたは
かなり年季の入った布袋ファンです

そんな訳で1年生の終わりまでは
主にBOOWYのカヴァーを演りながら
次第に
レッドウォリアーズ
ストリートスライダーズ
ルースターズ
などに変化していきます

この、嗜好変化に伴って
思い切って買ったのが
このベースです

結局、学校を卒業するまで
このフェンダージャズがわたくしの
トレードマークになったかならなかったか



このベースで一番の思い出の曲は

Foolish Gambler / Red Warriors
http://www.youtube.com/watch?v=R1oOwrZ0T08&feature=related

↑ ライブじゃなくて、オリジナルの音が好きなんです。


今宵はここまでにいたしとう存じます・・・










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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 19:50 | comments(1)

June 01,2010

● 現存しない2号機-Ibanez

第2回は「現存しない2号機」

Ibanez RB-850 / Medium scale
Color: White



購入年: 1987年
購入状態: 新品
定価: 60000円?
実買価格: 42000円
改造箇所: なし

必死で情報を探しましたが
RB-850でミディアムスケールが
あったのかなかったのか
断定できませんでしたが
わたくしが買ったのは間違いなく
ミディアムスケールでした


前日の初号機はあえない最期を
遂げましたので
上京の記念にと
まともなやつを1本買いました
高校が自由登校になったらみんな
運転免許を取りに行くのが
田舎の慣習でしたが
ひねくれ侍のわたくしは
ひとりアルバイトに明け暮れました

マーマレードの皮作り・・・
機会があったら話しましょ
その時の後遺症で
寒くなると未だに左手首が
腱鞘炎を誘発するのです


マーマレードで一儲けしたお金で
JBLのCONTROL 1 というスピーカーと
これを買いました

確か、KEYの通販だったはずです
学生時代は初めの2年間
寮に入ったのですが
この2号機がわたくしの手元に
届いて程なく
学生寮の郵便&荷物置き場に
フェンダーの箱が届いていました

むっ、
誰か他にも楽器やるやつがおるぞ

偶然にもこのギターの所有者とは
その後同じバンドサークルに入り
この歳になった今でも交流が
2008年2月 ポリス再結成
おっさん二人が大阪で合流して
涙してきました
独身の板前です


さて、
新しくベースも買ったので
憧れの音楽サークルへ

わたくしの入った学校には
軽音楽部
ハワイアンクラブ
フォークソング部
そして
ミュージッククリエーション チョウィンブジュ
(↑名前は伏せてますが、韻は合ってます)

全部で4つのサークルがありました
この中で部費が一番安かったのが
このチョウィンブジュでしたので
ここへ入部届けを出しに行きました

ちなみに・・・
上記4団体の活動はと言えばまさに
「名は体を全く表さず」

軽音楽部=ここはまあ許してやる
ハワイアンクラブ=ヘヴィメタルサークル
フォークソング部=浜省とパンクサークル
そして、チョウィンブジュは
その名から連想される英国ナイトとはほど遠い
なんでも楽団

みんな、うそばっかり。


さて、バンド組む前に
学生といえば恒例の
新歓コンパ
ここで初めて日本酒というものを
拝領致しまして
えらい目に遭いました
それはさておき

新入部員どうして意見交換して
それぞれバンドを組むことに

バンド経験なんて無いのに
「わたくし、ベース担当です」
などと放言したもんだから
早い目に加入が決まりましたよ
ひとバンド目は・・・

ジューダス・プリースト コピーバンド。
高校時代のメタルメイニアを引きずりつつ・・・
L.A.メタルも演りましたよ


そして、もうひとバンド・・・
当時のトレンドと言えば
BOOWYとバービーボーイズ
同じ学部の同じクラスの3人が
「ボウイをやろう」と
一つのバンドを組もうとしていました
そこへわたくしものっけてもらうことに

高校卒業間近に
たまたま友人に聞かせてもらった
BOOWYにちょっと興味を持っていました
だから。
当然わたくしはBOOWYを演るバンドなのだと
信じて疑わなかった

ところが。

いざバンドとして組んでみると
メンバーの中に大きな隔たりが
あることに気付きました

「ボウイをやろう」
ボウイ①=BOOWY
ボウイ②=DEVID BOWIE

・・・ええ、おんなじですね
どちらも「ボウイ」であることに
間違いありません。


さあ、ここからが凄いです
①を知ってる人は②を知らず
②を知ってる人は①を知らず

あ、わたくしですか?
わたくしは中学時代に
②のアルバム「Let's Dance」と「Tonight」は
しっかり押さえてますから
因みに、上述のフェンダー野郎は
②のほうでした
余談だらけですが、彼が買った
フェンダーのギターとは
ピンクペイズリー柄のテレキャス
・・・いいセンスです。


演奏曲決めはもめにもめて
というか、前述のクラスメイト3人が
もめにもめて
わたくしと、ドラムの和尚は
それに従うという形になりました

初ライブの正確なリストは忘れましたが
とにかく
『Ziggy Stardust 』と
『Let's Spend the Night Together』 のBOWIEバージョンと
『イメージダウン』と
『No N.Y.』が
ワンステージで演奏されるという

「ボウイ」好きにはたまらない
内容となりました


・・・さて、話は戻って
わたくしにとっての
記念すべき初ライブを飾ったのが
このアイバニーズでした
もちろん、当時は「イバニーズ」ですよ

ちゃんとやったことないので
とにかく弾きやすいようにと
ミディアムスケールを買いました
ホントに弾きやすかったですよ
初号機がアルプスだっただけに。

ジューダスももちろんこれで
演奏しました
オールマイティにこなせる
コストパフォーマンスに優れた
初心者向けの名器でした

ところが。
購入後約1年ほどで、欲が出て
このあと登場する3号機購入の頭金として
このイバニーズは
同じサークルの水戸天狗党の一派に
半値くらいで売りました

故に、「現存しない2号機」
今はどこで何をしているでしょうか・・・


このベースで弾いた 思い出の曲は

「Breaking the Law / Judas Priest」
http://www.youtube.com/watch?v=psTUiQzNoxw

「Let's spend the night together / Devid Bowie」
http://www.youtube.com/watch?v=fnDv_waJNYw


「Let's spend~」はわたくしが耳コピした
これまでの数々のリストの中でも
最も難しかった曲のひとつです
音源がライブバージョンで
状態が悪いのも原因のひとつです
巻き戻しすぎてテープ壊れました・・・

いい思い出です




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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 18:54 | comments(1)

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