え~それではリッケン意匠編Ⅱです。
今回も写真を交えてお送りします。
まずはヘッド。
このプレートがなければ
グレコだろうが
トーカイだろうが
外見はさして変わらんと思います
驚くべきことに
もしこのヘッドプレートを割ったりして
交換する際には
必ず割れた破片を送らなければ
新しいプレートを売ってくれません
徹底してますな。
ヘッドの裏です。
4001S及び復刻版であるV63の特徴として
このオープンバックの
ヴィンテージタイプが挙げられますね
もともとメイプルスルーネックで弱いとされている
ネックですから、ニッケルの太弦は怖くて張れません
よって、1回合わせれば、ピックでブリブリ弾いても
そんなに狂いもありません
ガタつきもなし、不満もなし
因みに3弦ペグの左に何やらシールが見えますが
細かいこと言いますと、オリジナルはここに貼ってません
オモテのピックガードに貼ってあります
これには合衆国の地図イラストとともに
「Made in AMERICA」
と書いてあります
お笑いですね
別にそんなこと書かなくても、とか思いますが
理由があります
わたくしもそうでしたが、今でも世界の多くの方が
リッケンバッカーは英国製と信じています
実は最初かられっきとした「Made in U.S.A.」なのでした
ビートルズを始め、これを有名にしたアーティストに
UK出身が多かったため、メーカーも苦労したという
逸話が残っています
で、このシール、意匠的にはやはり不似合いですが
捨てるのも勿体無いと思い、そーっとはがして
ここに貼ってみました
ネックのジョイント部分です
照明の加減でわかりやすいと思いますが
繋ぎ目がありません(本当はもちろんあります)
このネック部材がずーっとエンドピースまで貫通していて
これの上下にボディを貼り合わせています
いわゆるセットネックでないところが特徴です
これまでフェンダーしか知らなかったわたくしには
ジョイントボルトとプレートがないことに
相当な違和感を感じました
これがロングサスティーンの元となるのですが
アンプにぶっ差してガーンとならしても
わかりません、全然。
逆に「やっぱスルーネックはサスティーンが違うね」
とかいうやつがいたら、そいつは蘊蓄野郎に違いない
第一、スルーネックを購入理由にする人は
このベースに限って、まずいない。
ただし、折れたら厄介です・・・
続いて、ボディ部分。
中央にある、何やらピックアップカバーに見えるあれこそが
リッケンバッカーベース最大の特徴であります
・・・続きは次号で。
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