じつはわたくし、ベースが少し弾けます
エレキだけですけど。
コントラバスは無理。あ、ウッドとも言いますか。
趣味と聞かれれば、まずは「ロックバンド」と答えます
特技と聞かれれば、まずは「ベース少し弾く」と答えます
そんな、もう20年以上のつき合いになる
わたくしとベースの関係を
せっかくですから
しばらく連載してみようかと思うのです
初めてベースというものを手に取ったのは、はるか昔
中学3年生のときでした
・・・でも、そこへたどり着くまでには
ドカベンが野球を始める前、柔道部だったくだりから始まるように
少し回り道が必要です。
今回はそこまでのはなし。
わたくしが中学2年のとき、文化祭で仲間とライブをやろうと
いうことになりました
わたくしに回ってきた担当は「シンセ」
シンセティックではありません、 シンセサイザーです
キーボードでもありません、「シンセ」です
当時、YMOにはまっていたので、このバンド話よりも先に
も しかしたら自分で買っていたかも知れません
型式は忘れましたが、コルグのミニ鍵で単音しか出ないんだけど
ちゃんとベンドとかチョークとかできたり
「チュチューン!」とか、ホワイトノイズとかも出せる
いかすやつでした
しばらくして、その文化祭で演奏する曲が発表されました。
「挑発∞」 by シブがき隊。
どっかーん!!
「ちょうはつーらー むげんだーいー」
要するに、シブがき隊の挑発∞をフリ付きで歌うチームの
バックバンドという設定です。
バックバンドのメンバー。
Key:わたくし
Ds:親戚がドラムもってるやつ
B:ベースとベーアン買う金もってるやつ
もちろん、当時はコードもキーもタブ譜もわかりませんから
「ザ・ベストテン」かなんかをビデオレコーダー
当時は20万近くした
に録って、あとはひたすら
耳コピです
米: ↑ココ、覚えといて下さい。出てきますよ
リハ(というより、初合わせでゲネプロ)は、記憶によると
本番のちょっと前と、本番前夜の2回だけ
しかも各10分くらいずつ
ベース担当の自宅応接間で演ったと思いますが
怖いお父さんに「うるさいが」とか言われて終わったような
さて、本番当日。中学校体育館。
前座は、3年生のアコギ弾き語り
曲は今でも明確に記憶しています
「パーンプキンパイトシナモンティーニ」
「バラーノカタチノカクザトウフタツ」
「シーナモンノエダデガラスニサンド」・・・。
・・・当時はこれが誰の歌だか全く判りませんでした
いきなり次元が今へ戻りますが、じつはつい先週
突然通勤中のカーレディオから流れてきました。
そこでわたくしは初めて、この曲のタイトルと歌手を
知ることになったのです・・・「♪ぁパーンプキンパイト・・・」
タイトルなんてそのまんまやし・・・
さて、前座の、って、先輩やんか
の、熱のこもった演奏が終わり、いよいよ出番です。
歌チームはたぶん、1曲目にウルトラセブンのカラオケで
といっても、正確にはミュージックテープで。
振り付きダンスをやったはずです。
これはこれで、なかなかよかった
少なくとも、裏で控えるわたくしはそう思いました
そして、2曲目「挑発∞」by シブがき隊。
の炸裂する時がきました
ドラムのカウント「ワンツースリーフォー!」
!
・・・客席の中学生たちからは
いったいわたしらが何に見えてたでしょうか
2分くらい経ったころ、生徒の列の後方から
先生が両手で
ばってん X
のサインを提示、勢いの収まらない歌チームはたまらず
体育館のひな壇から約2メートル弱下の客席に向かって
全員がジャーンプ。エーックス!
・・・幕が引かれ、全てが終わりました。
幕は強制的に引かれましたが
これがわたくしの、今日まで続くライブ活動の
輝かしき幕開けであ りました
<待て次号>
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