みなさ~ん、お元気ですか~?
続きを書くのに5ヶ月もかかってしまいました。
・・・ご無沙汰なのはいつものこと。
さて、リッケンの続きです
ケーブルジャックのプレートにシリアルナンバー26750が刻印されています
上の01が製造年。
4003シリーズにある、ステレオツインジャックはありません。
要りませんよね、あんなもん。
だれがシールド2本ぶら下げて「ステレオでパンで!」みたいなことするもんか!
格好の悪い。
続いてコントロールです。
2ボリューム2トーン
PUセレクターはFRONT / CENTER MIX / REARです。
しかし、このベースのここをいじって演奏する人が
一体何人いるのでしょうか・・・
もっとも、PUセレクターは好みで、リアだけにする方は
いらっしゃるかも知れませんが・・・
ブリブリいわすにはセンターでないと。
わたくしはいつも、オールフルテン+センターです!
次はこの個体特有のものです=これが値段の安い理由です。
まずは上側(弾き手側)。
ブリッジの縁に塗料の剥離が見られます。
・・・で、こっちが下側(コントロール側)
こちらは剥離まではいってませんが、同じ位置に塗料の浮きが見られます。
さすが、こだわりのないUSA楽器職人の技、といったところですかね。
こうなる理由は、テールピースを不用意に締め付けすぎると
塗料の浮きが出るそうです
上側の写真をよーく見るとわかりますが、このテールピースは
弦を張ったときに一番後ろがたわんで(引っ張られて)僅かに浮き上がる
構造になっているのですが、それを知らないで無理にネジを締めると
このようなことになるとのこと。
でも、その程度で、ねぇ。
もっとも、わたくしがこの楽器のオーナーになれた(安く買えた)理由は
この不具合が原因ですから、逆に感謝しないといけませんな。
買った時点では、ここ以外は傷もなく、使用した形跡も見られなかった
ので、恐らく販売店へ入荷した時点で発覚した、アウトレットだったのかも知れません
そして、心臓部です。
まずはフロントPUですが、こいつが現行4003と最も異なるものと言ってもよいと思います。
4003はハイゲイン (High Gain)と呼ばれるシングルコイルPUが
フロント、リア共に付いていますが、4001Sではなんと、同社のギター用のPUと同じものがフロントに取り付けてあったという、ものすごい話です。
それが、これ。通称「トースター」。
・・・見ての通りです。若い方はご存じないかも知れませんが、
わたくしらが子供の頃のトースターは、今のようなオーブントースターではなく所謂、ポップアップトースターでした。
あの、パン差し込んで出来上がったらポヨーンと飛び出るやつですね。
・・・やはりこのフロントPUだけでは
この楽器は鳴りません。
程なくして現行4003に搭載の「ハイゲイン」に
代わります。
リアPUはヴィンテージタイプです
上述のハイゲインよりもマイルドな音が出ると
されています。
このピックアップカバーのようなものですが、
実は違います。
しかし、どう見てもPUカバー以外の目的はないような・・・
実はこれ、マグネットです。
正式にはその形から「ホースシュー」=馬蹄(蹄鉄)ピックアップと
言います
文献によれば、この磁石の下を通る弦が振動すると磁界の流れが
変わり、その振動が弦の下にある、いわゆるピックアップ(ボールピース)に伝わってコイルに電流が流れると。
ついでに、PUコイルを磁石で覆う事によりノイズカットの効果があって、おまけに弦そのものが磁場の影響を受けにくいために、弦振動のロスが少なくなるのでサスティーンが増加する云々。
・・・すばらしい発想!
ではなぜ、この優れものPUが、後期4001や後継4003では
ただのプラスチック製の見た目通りの「ピックガードもどき」と
なってしまったのか?
磁界、いや次回からいよいよ「使用編」に突入です!
他では見られない、写真解説ありです!
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