いやいや、ようやくブログのアクセスが
僅かながらふえつつあり、うれしいことです。
ただ、更新する時間がなかなかなくてすみません。
さて、今回から数回は
「
Rickenbacker 4000シリーズ ヒストリア」
ということでお送りします。
①4000
Rickenbacker 社最初期のモデル、4000が登場したのは
1957年のことです。
初期型はFenderプレシジョンの初期と同様、アルミ製の
焼付塗装ピックガードでしたが、参考写真の1959年製以降は
ルーサイトと呼ばれるアクリル製ピックガードに変更されました。
4001/4003しか知らない人が見たら、
トーカイかどこかのコピーベースにしか見えないかも。
特徴としては、このタイプのボディはかなり厚く、
次回出てくる4001Sでは厚さ33mmに対し、4000では
41mmと大きく違います。この差は持ったときの重量感で
かなりちがうと思います。
ネックのグリップも太いです。
トレードマークのヘッドも現行よりかなり大きいのですが、
これは当時採用したペグの台座が大きかったため、
それに合わせてヘッドも大きくなったと推測されます。
そのペグ、シャフトはベースならではのスリ割り(溝)が
なく、ギターのように横に弦通しの穴が明いていました。
低音弦側(構えたとき上にくるほう)のホーンが現行モデルより
かなり短いですが、反対側(下側)は現在とほとんど変わりません。
この後の4001シリーズ以降で上ホーンが伸びるのは
ストラップで構えたときのバランス(ヘッド側が下がる)を
調整したのかも。
ネックジョイントはリッケン伝統のスルーネックですが、
4000はメイプルでなく、マホガニーのため、写真のような
クリアカラーでは材の色がはっきりと違います。
パッと見てすぐわかるのはピックアップがひとつしか
ないことでしょう。前号でも説明した、ホースシュー1発の
潔さ。ある意味Fenderの初期プレベ(通称テレキャスベース、
スティングのトレードマークのあれ)に通ずるものがありますな。
ブリッジはなんとギター用のものを加工し、対応させています。
そのため、サドルはかなり華奢で頼りない感じがするはず。
また、ブリッジにカバーが付いており、両端に見えるガイドに
沿ってスライドさせ、ミュートがかかる仕組みになっています。
初期モデルならではの試行錯誤が見て取れます。
なお、ガイドと同じ素材で作られたフィンガーレストも、
このモデルならではと言えましょう。
寸評: 単なるコレクターズ・アイテムですな。
[2回]
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