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非澹泊無以明志。

段取り八分の仕事二分っと。

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December 08,2012

● 夢の1本! - Rickenbacker <使用編>


世の中は師走に入りました
今年は衆議院選挙、都知事選挙、北鮮ミサイル発射準備
高速道路トンネル落下と、いろいろあるために
例年にもまして慌ただしい年末となっておりますが・・・


さて、使用編です。


前回少し触れましたが、1968年以降の後期4001及び
4001の後継である4003において、リアPUはホースシューが
廃止され、現在の「High Gain=ハイゲイン」タイプに
変更されました

因みに、4003ではフロントのトースターPUも廃止され、
現行スペックであるハイゲインPU×2となっています

ハイゲインPUは、現在でも主流である、ボールピースマグネットの
周囲にコイルを巻いて磁界を得る型式です


脱線しますが、リッケンのPUは「ハイゲイン」と言うだけあって
ボールピースマグネットがフェンダーなどと比べてかなり太く、
高出力を得られる(ような気がする)のです

それ故に「リッケンは歪む」=ブリブリサウンドという印象を
うけるという訳です


復線しますが、ハイゲインPUの採用により、印象的だった
ホースシューマグネットはもはや不要となりましたが
同じ位置にプラスチック製のものが付いています。
しかし、それは単なる「ピックアップカバー」であって
ホースシューマグネット本来の役目はハイゲインの採用により
終わったことになります


その目的がイメージ(意匠)を残すためでだけに付けてあることは
同じハイゲイン仕様となったフロント側PUには、カバーが付いて
いないことから判ります


ただし、よーく見ると4001V63のものと4003のものでは
形が違います



1枚もので割れていません
材質はプラスチック+メッキ






真ん中が割れてます
材質はオリジナルと同じ、磁鉄製でクロームメッキ
重厚な作りです



さて。


巷の4003(後期4001含む)を弾くプレイヤーを見ると、
ほぼ100%の人がこのPUカバーを外していることが
見て取れると思います。このように↓
   


何故でしょうか??



理由はこういうことです ↓




ピック弾きの際、最も多いスタイルはブリッジに手首を当てて
支点とする奏法ですが、見ての通り一番弾きやすいポジションには
例のやつがあるではないですか!


演奏不可!


故に皆さん、外してあるという訳です
外せばそこはリアPUの真上であり、アタックの効いた
ブリブリサウンドが得られる、という一石二鳥です


これ(ホースシュー/PUカバー)が外せない
(外すと鳴らない)のは、本物のホースシューPUが
マウントされてある、4001/4001S及び同年代の
オールドモデルのみで、ヴィンテージリイシューである
4001V63ではPUこそハイゲインではないものの
その製法は現在のものと相違ないため、4003同様に
このPUカバーを外すことが可能です


ただし、4001V63はオリジナル4001をできるだけ忠実に
再現しているため、4003のようにただ単にカバーを外せば
よいというものではございません


説明が長くなるので詳細は省略しますが、要するに
(最近この「要するに」が口癖になってしまいました。同じ口癖なのが
新党改革の舛添要一で、最近TVで見てからはやめようと思ってます)

・・・要するに、V63でホースシューマグネット(PUカバー)を
外そうとすると、PUの乗っかってる台座まで外してしまうことになり
そのままだとPUが下へ引っ込んでしまうのです

従って、代わりに何かPUを乗っける台座をかませてやらんと
いけないと。



・・・やれ、めんどくさい。


そんなわけで
表向きには「オリジナリティーを大事にする」という
ありがちな理由により、プレイアビリティーを犠牲にしてでも
そのままにしてあるのです・・・

・・・う~ん、正直、苦しい言い訳です

そうすると自ずから、このようになります ↓





さらにもうちょっとフロント側を弾くとこうなります ↓




こうすると今度はホースシューがブリッジの代わりとして使え
ピッキングが安定します。これがメリット


ほんでもって、ピッキングがネックに近くなるため
音がマイルドになり、パキパキ感が失われます
おまけに、弦の振れが大きくなるため、高速ピッキング時には
リアクションが遅くなり弾きづらくなります。
これがデメリット



因みに、「リッケンの大御所」、クリス・スクワイヤ氏の愛器
4001は本物のホースシューであるため、これを外すことが
できませんが、彼の場合はリアPU~ブリッジの限られた隙間を
このようにピッキングします。



そのサウンドはご存じの通り、あまりにもブリッジに近く、
ブリブリと言うよりパキパキです

もちろん、彼独特のサウンドはアンプ+エフェクターに
寄るところもありますが、やはりリッケンでないと
あのサウンドは絶対に得られません


もっとも、曲によってピッキング位置を使い分けるのが
プロというもの。
リッケンを愛するプレイヤーならではじゃぁないですか!
障害(ホースシュー)を乗り越える愛、まさにリッケンプレイヤーの
鏡です(泣)





そんな訳で、使用編おわり。


次回は「Rickenbacker 4001 ヒストリア」をお送りする予定です

皆様、良いお年をお迎え下さい。


来年こそ、アクセス1000件を達成できそうです(笑)

拍手[3回]

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ベースのはなし。

↑   by アオギザミ at 10:51 | comments(0)

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