今回のお話は、先ごろ奇跡の復活を果たした愛機の紹介です
7号機:
Fender Japan Precision Bass 62-53
製造年: 1993~1994年製(ser. No. N043119)
入手年: 2008年
入手時状態: 中 古
定 価: 53000円
実買価格: 0円(拝領品)
改造箇所(第一次): ピックガード、サーキット、ピックアップ
(第二次): ネック換装
2007~2010年まで組んでいたバンド(別記事参照)のドラマーが
私にタダで譲ってくれた一品です
もともと彼の弟さんが使っていたそうですが、長らく床の肥やしに
なってるとのことで、気前よくポーンとくれました
実はこれまで「皆が選ぶ色だから」という、若気のひねくれた理由により
サンバーストを一度も所有したことがなかったので(笑)
貰った時はとっても嬉しかったという・・・
年代にもよりますが、Japan廉価版のべっ甲ピックガードは
プリントが甘く安っぽい(赤みが強い)ため、写真のものに替えました
その後、スタジオで弾いてみると、やはり低音パンチが不足気味。
折角なので、思い切ってPUとサーキットを交換することにしました
われらの味方、サウンドハウスでバルトリーニの8Sとミニポッド、
オレンジコンデンサを購入し、半田付けが苦手なわたくしはそのまま
譲渡者のドラマー(元 電波高専卒♪)に外注して組んでもらいました
出来栄えは・・・完璧でした
見た目も音色も最高です!
これで一生ものリストに加わるはずだったのですが
悲劇は突然彼女に襲い掛かります
残る唯一の問題は、ネックの順反りでした
恐らく前のオーナーさんが、弦を張ったまま緩めずに
長らく放置しておいたためでしょう
プレベのメイプル幅広肉薄ネック特有の問題だと思います
(別記事のUSAリイシューPB白べっ甲記事もご参照下さい)
スパゲティロゴ時代のコピーモデルの嫌いなスペックとして
トラスロッドの調整スクリューがボディ側、しかも六角ではなく
プラス(+)溝という難儀なことになっています
つまり、ネック反りを調整するには毎回ボディから切り離さないと
ねじ部分が見えないということです
ええもちろん、慎重に慎重に調整作業は進めましたよ
ネックを外して少しスクリューを回してはボディに取り付けて弦を張る
また弦緩めてボディから外してスクリュー回す・・・
これを何度か繰り替えしていましたら
バチン!!
とうとうロッドをねじ切ってしまいました
破滅の音というのはこういう音なんですね
今でも忘れられません
あわてて弦を張ってみたら・・・
ネックが思いっきり、ウイリー状態です(笑)
ああ、やはり木製楽器のネックは中に仕込まれた鋼製ロッドで
保たれて、あのぶっとい4弦のテンションに対抗しているのだ、
ということを今更ながら学習しました
覆水盆に返らず。2009年
上記写真を撮影した時期ですが、この時点で既にトラスロッドをねじ切って
使用不能となっているため、弦を張っていません
なおかつ上述のバルトリーニPU+サーキット部分を
後日記事に登場する(予定)のミディアムスケールプレベに移植し
オリジナルPUに戻した後の状態、2010年時点のものです
※このミディアムスケール購入の理由が笑えますので
記事のUPをお楽しみに!
彼女はこのままケースに入れられ、永遠の眠りにつくはずでしたが
事あるたびにわたくしの枕元に出てきては、シクシクと泣くのです
折れたわたしの首を直してくれ、と。
そしてついに、6年余りの歳月を経て、彼女は復活を遂げるのです
長くなったので、その記事は次回に回すことと致します・・・
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