診断結果発表から1週間
日々の仕事やらであっという間に毎日が過ぎてしまいますが
時間を見つけてはいろいろ考えます
自分の病名が確定してからも
いろいろとネットで調べました
同じ病気を持つ方やその家族が綴ったブログも読みました
胃を全摘したのに再発や転移された方
もはや手遅れで摘出すらできなかった方
ご家族が綴られたブログも胸が詰まるのですが
読んで一番やり切れなくなるのは
ご自分で奮闘記を綴られていて
ある日を境に、更新がふつと途切れているブログです
『印環細胞がん』で検索すると多く掛かるのが
スキルスがんです
スキルス=ステルスと勘違いしてしますのですが
本来の意味は『硬い』ということのようです
でも、ステルスの意味『こっそり』とか『隠れる』というのも
このがんには当てはまると思います
胃粘膜の表面下で自覚症状もなく密かに進行するため
発見した時にはステージが進んでいることが多く
そのため悪性の名高きがんと呼ばれているそうで
そのスキルスがんの代表が印環細胞がんだと。
一方では印環細胞がんと診断されるのは初期のがんであり
スキルスがんと確定されるがんの多くから印環細胞がんが
見つかるための誤解であるとも書かれています
耳年増。
よかったよかったで済まされないのが、がんという病気です
完治しないということは、いつまたできるか誰にもわからない
とにかく。
わたくしは会社の年一回の健康診断で
もともと胃が悪かったので長年胃カメラ受診をしていて
口からはオエッとなるので鼻からカメラを希望して
鼻からのカメラは耳鼻咽喉科の先生になり
その女医さんがものすごい名医なのか
あるいはたまたま適当に生検したのかは定かではないけど
普通ならかなりの確率で見逃すであろう見つけにくい場所に
こっそり潜んでいた印環細胞がんの初期を見つけてくれて
従兄が知人に聞いて薦めてくれたがんセンターに転院して
そこでタイミングと先生に恵まれたおかげで
教科書通りに胃を切除しないで
未分化腺がんにはあまり用いないESDで治療してくれて
その結果が転移なしだったという
よくよく考えたら
ものすごい確率の幸運に恵まれたということになるのです
運命論者は止めたという話を以前書きましたが
これを科学的に説明することは難しい
宗教的にはもっと難しい
自分の実力だ、などと言うやつがいたらぶん殴ります
いくら書いても説明がつかないのです
ただ、私が今、これまで通りフツーに生活しているという事実。
その一方で
今日も胃がんで亡くなる方々がたくさんおられるという事実。
恐らくこの先も腑に落ちることはないような気がします
そして
絶対に安堵してはいけない
絶対に勝者だと勘違いしてはいけない
自分に言い聞かせて生きていかなくては。
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