力さんが旅立ってしまいました。
その訃報は今朝、てっちゃんが教えてくれました。
直接のお付き合いがなくなってから、はや10年くらいになりますか。
それでもたまに、玄関先で土いじりをしていたら、うちの隣のお好み焼き屋にふっとやってきて、そのときは必ず声をかけてくれました。
いい人は早く行ってしまいます。
さっさと死んで欲しい人はなかなか行かない。
さっきお通夜に行ってきました。
力さんはそこの布団に寝ていましたが、迷った挙句、会わずに帰ってきました。
ここ数年の告別式で尊顔を拝した、白血病だった元上司や自殺した部活の先輩、どの顔も決して安らかではなかったのです。そしてその苦悩のそれが、いつまでも脳裏に残っています。
みんな生前はいい顔していた人たちばかり。
時計が止まった最期を見届けるよりも、元気だったときの顔のまま、記憶を止めたほうがいいような気がして…
力さん、いろいろ助けてくれてありがとうございました。缶バッジを見るたびに、私はあなたの子供っぽい笑顔を思い出すでしょう、いつまでも。
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